11/08/25 14:26:51.47 KrSwBPpR0
>>176
> >>154
> >すごく古い、昔の、精度の低いレトロ技術
> なんか、方法自体には反論がないみたいだから、一定の傾向は検査できそうですね。
> 逆に昔の技術だから、素人が周りにある機材でできるというメリットがありますね。
素人の周りには「るつぼ」も「バーナー」もないという批判が飛んでるけど。
> よく、食品検査には500gとと1kgの試料が必要だっていわれるけど、この場合どのくらい必要なんだろう。
> また、量と精度は関係してくるんだろうか。
GM管の直径次第だが、ハンディタイプなら100gくらいで十分。
というか、それ以上あっても精度が上がらない。
一般に試料が多い方が計数が多いので短い時間で精度を上げられるが、
β線も質量で減衰してしまうから、あまりたくさんの試料があってもβ線が遮蔽されてしまう。
だから試料はGM管に薄く当てないとダメ。厚くなってしまうとNG。
計数をあげたいなら、GM管の面積を増やすか、違う手法で質量をさらに減らす必要がある。
上の手法だとCaやMgなどが残っているので質量が多い。
Mgくらいなら硫酸で洗えば落とせるが、
食品の灰分で多いのはK、Na、CaなのでCaを落とせない限りあまり意味が無い。
が、Caを落としてSrを残すのは結構大変。
いろいろ頑張るとたくさんの手順と薬品が必要になる。
> ストロンチウムと特定しないでβ線核種のベクレル数ということだともって簡易化できるんだろうか。
> 誰かが言ってたが、事故前からある炭素分とカリウム分をそこから簡易計算で除くとか虫のいい方法はないだろうか。
同じ食品でもカリウム量にはだいぶ差がある。
厚労省の出している成分表はあくまで「標準」なので、生育条件で随分変わるから引くと誤差が増える。
一番手間なのは灰化で、カリウム分離=炭酸ナトリウムで洗う手間は大したことない。
灰化の手間をケチると「食品にガイガーあてて…」と全く同じなので、とても計数できない。