11/07/01 02:05:49.53 uWoxVWvc0
人工放射線による年間被曝量(体外)の正確な見積もり方を考えていて、
3~4月頃の高線量率だった頃と、これからジワジワ下がる分をどう計算するべきか悩んで、
ちょっとだけスマートな計算方法を思いついたんで御報告。
線量率の推移って指数関数にあてはめられるんだな。ダラダラ下がる関数ね。
3/21を0日目として、x日目の線量率y[μSv/h]は y=A*x^B って指数関数になる。
以下の具体的な数値が既知であるとして、
D日目の線量率 R [μSv/h]
d日目の線量率 r [μSv/h]
これらを指数関数に代入して連立して解くとこうなる。
B=LOG( r/R , d/D) ←底がd/Dの対数ね
A=r/(d^B)
これでy=A*x^Bが具体的に決まった。
さらに1日の被曝量Y[μSv/日]は24倍して Y=24*A*x^B となるわな。
年間の体外被曝量ALLはこの式を0~365日までxで積分すれば得られるぞ。
ALL=24*A/(B+1)*365^(B+1) [μSv/年]
どうしても屋内係数0.4を使いたい人は24を14.4とかに変えれば良いよ。
毎日8時間が屋外活動なら 8+0.4*(24-8)=14.4 ってことね。
■東根市の計算例
バックグラウンド1m URLリンク(yamahogi.umin.ac.jp)
4/24の1m線量率 URLリンク(www.pref.yamagata.jp)
6/14の1m線量率 URLリンク(www.pref.yamagata.jp)
バックグラウンド線量 0.46*1000/24/365=0.0525 [μSv/h]
4/24 x=34日目 y=0.17-0.0525=0.1175 [μSv/h]
6/14 x=85日目 y=0.13-0.0525=0.0775 [μSv/h]
よって指数関数の係数はA=0.58297、B=-0.45423
以上より年間の体外被曝量ALL=642 [μSv/年] ←もちろん屋内係数1ですよ!
>>265の計算方法より少ないけどこっちの方が正確だね。
あと、理論的には高さ50cmの場合は1m線量の1.16倍になるはずだから、
小学生以下の子供が心配な人は1.16*ALLを採用すれば良いよ。
あとは>>265みたいに内部被曝をエイヤッと足すのも忘れないで。