11/06/26 14:40:39.20 X+k3vdP00
【>>180のつづき】
■汚染ガレキの形状・表面積の問題
複雑な立体形状をしているため裏面からの放射線をガレキ自身が遮るので、
測定器まで届く放射線は限定的になってしまう。
これはちょっと難しい問題だが、とりあえず適当なモデルを考えてみる。
一辺50cmの立方体400個が10×10mの床に隙間なく整列してあるとする。
これで1m上での線量が0.5μSv/hでギリギリ合格だとしたら、
立方体の天面にあるCs-137のBq総量は10*10*66340=6634000Bqとなる。
しかし実際には6面ある立方体の1面分しか測定できていないので、
ガレキ表面全部にあるBqはさらに6倍して6634000*6=39804000Bqになる。
6倍は厳しめでは?と思うだろうが、表面の微細構造まで考えるとむしろ甘めだろう。
(3次元フラクタル形状の体積と面積の比ってどれぐらいだっけ?再考の余地あり)
(ただし全部のガレキが0.5μSv/hもあるわけではないだろうから、相殺すると考えよう)
■汚染ガレキのロット重量の問題
ガレキは重量単位なので、上記1回の検査で何kgのガレキになるのか?という問題もある。
ガレキの比重によっては重量と面積の関係は大きく変わるからだ。
とりあえず可燃木材ガレキだということなのでスギ材の気乾比重0.38を採用すると、
上記の0.5×10×10mのガレキの総重量は0.5*10*10*0.38=19トンとなる。
■焼却による拡散の問題
19トンあたり39804000BqのCs-137を持つガレキが、例えば100万トン燃やされたとしよう。
Cs-137は1000000/19*39804000=2094947368400Bqとなり全てが大気中に放出されるとする
これが半径30km圏内706858200m^2に満遍なく降り注いだとすると、2964Bq/m^2となる。
これを土壌1kgあたりに換算すると・・・20倍法で148Bq/kg、65倍法で46Bq/kgになる。
山形の場合は50倍ぐらいの換算が適当みたいだから60Bq/kgぐらいだろう。
最後に、これはCs-137だけなのでCs-134も同量あるとすると、土壌のCs汚染は120Bq/kgとなる。
120Bq/kgってのは・・・・今の汚染とほぼ同じレベル。
つまり土壌汚染は2倍になるんだ。