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ここは、地球上で最も放射能に汚染された土地。
Deathロードをひたすら南下して行ったFUCK死魔土人と青年は、途中で出会っ
たコミュニティの子供達に食料と貴重な水の大半を分け与えた。FUCK死魔土人
は、本当は、ここで青年とも別れるつもりだった。あまりにも危険な賭けに青年
まで巻き込む事は出来なかった。
しかし、FUCK死魔土人の説得にもかかわらず、無言で微笑む青年はただ、「行
きましょう。」とだけ答えると、もう軽くなってしまった荷物を背負い歩き始め
た。5万とも10万エクサべクレルとも言われる極限の放射能汚染によって、人
間の心まで蝕まれ、自らミュータントと称し人々を襲う者たちが増える中、彼は
人としての気高さを失ってはいなかった。彼を支えるのは人間への限り無い愛
と、必ずfukushimaを復活させると言う強い意志だった。
やがて無数のコンクリートの瓦礫地帯を通り過ぎると、「F1」はもうすぐ目の
前に迫っていた。
ようやくここまで来たか。しばし呆然と佇むFUCK死魔土人と青年は、謎の大爆発
によって瓦礫と化していると思われていた電気崇拝カルト集団の総本山「F1」が、
今も荘厳なまでに輝き、そびえ立っている事に気がついた。一体どうした事だ。
その時、FUCK死魔土人は、うごく物があるのを感じていた。ここはあらゆる生物
が死に絶えたはずだった。