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◆放射線による年齢別の癌リスクについて
たとえば、乳幼児が1年後に癌を発病すると仮定したケースでは、
子供は5年後に発病(→青少年になる頃に発病) 、
若者は10年後に発病(→まだ若いうちに発病) 、
中高年は25年後に発病(→高齢者になる頃に発病) 、
高齢者は50年後に発病(→生きている間には発病しない) 、
といった具合になります。年齢により発病までの時間が異なるのは新陳代謝速度の関係です。
新陳代謝が盛んな若年層ほど発病が早くなります。
乳幼児がいちばん影響が大きく、中高年では影響は小さく、高齢者では事実上影響なしとなります。
ですので、乳幼児、子供、若者などの若年層ほど注意が必要です。
なお、上の説明の年数の数字は、あくまで概算です。
◆放射線による年齢別の免疫低下リスクについて
臨床例が少ないため、現時点では明確な結論は出ていません。
乳幼児から高齢者まで一律に免疫低下を招くようにも思えますが、
例えば鼻血発症報告件数をみると、子供が最も多く、成人は子供より少なく、
高齢者はほとんど報告が無い点などからすると、放射線による免疫低下作用も
癌リスクと同様に乳幼児や若者などの若年層ほど影響が大きく、
高齢者は影響が小さい、と推測できるかも知れません。
なお、被災地や低線量被曝地域で体調不良を訴える高齢者が増加しているとの報告があり,
この報告を根拠に 高齢者は免疫低下の影響を受けやすい とする意見が一部にありますが、
体調不良は高齢者だけでなく全年齢で増加している点、高齢者は元々体調不良が多い点、
高齢者ほど診察を受ける傾向が強い点、そして精神的ストレス(ストレスによる影響は
若年層より高齢者の方が大きい)による免疫低下の可能性もあるため、
この意見は早合点であり、誤っている可能性があります。
先にも書いたとおり、免疫低下に関しては現状臨床例が少ないため有意の結論は出ておらず、
時間が経てばちゃんとした結論が出る可能性もありますが、現状では何とも言えません。
ですので、現時点では乳幼児から高齢者まで全員が注意するに越したことはありません。
また、癌リスクも合わせて考えると、乳幼児、子供、若者などの若年層ほど注意が必要となります。
<以下、「年齢別の免疫低下リスク」に関する他の人からの指摘の摘要>
癌リスクだけでなく、免疫低下リスクも『子供ほど大きく、老人ほど小さい』のは仮説ではなく事実。
なぜなら、免疫低下は放射線を浴びたから起きるのではなく、
放射線を浴びた結果、染色体や遺伝子が損傷したから起きるのであって、単純に数値化して説明すると、
(1)子供は老人より10倍くらい損傷からの回復が早い(回復能力の違いによる)
(2)しかし子供は老人より100倍くらい損傷の進行が早い(細胞分裂速度の違いによる)
→(1)と(2)の相関関係から子供は老人より10倍くらい免疫低下リスクが大きい
たまに片手落ちの知識しか持たない医者や老人施設職員などが、(1)だけに注目して
「免疫低下に関しては子供より老人の方が深刻だ」などと言う人がごく一部にいるようだが、
これは(1)だけを見て(2)を見落とした片手落ちの知識によるもの。
放射線をあたかもインフルエンザウイルスなどと同列で考えてしまってることによる誤解。
なお、インフルエンザウイルスの場合は放射線とは逆で小学生位の子供よりも老人の方が深刻。