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>>680つづき
内部被曝について
URLリンク(www.ne.jp)
・チェルノブイリ事故の影響
チェルノブイリの原子炉事故は1986年4月26日
日本での降下物の影響は、東日本が高く、西日本が低い傾向だった。
放射性物質が体内に入ってから乳ガンを発症し死に至るまでに平均して11~2年はかかるという。
日本の都道府県別の経年の乳ガンの死亡率が12人(10万人あたり)を超えているのは、6県だけである。青森・岩手・秋田・山形・茨城・新潟。
秋田におけるセシウム137降下量 URLリンク(www.ne.jp)
青森・岩手・秋田・山形・茨城・新潟の乳がん死者数 URLリンク(www.ne.jp)
グラフと比較してみると、死亡率が6人を超えるのは1994年あたりで、全国平均も上の6県もそこまでは似たようなものである。
がぜん違うのはそのあとの数年間(1996,97,98)のピークである。その数年間だけ死亡率が急に倍以上の12人を超えている。
これは、チェルノブイリ事故からちょうど10~12年であって、乳ガンの潜伏期間に相当していると考えられる。
これら6県に住む女性が不幸にもチェルノブイリからの濃厚な「死の灰」の通過地帯にあって、呼吸や水や農作物を介して放射性物質を
体内に取り込んだと考えられる。その放射能は外部被曝の許容量からすると“なんら健康に影響はない”と言いうるようなものにすぎなくとも、
内部被曝においては十分に乳ガンの原因物質になり得たということであろう。
・乳ガンは、世界的にみれば罹患率のゆるやかな上昇が続く中で、乳ガン死亡率は1990年頃を境にして、
それまでの一貫した上昇から一転して、確実かつ持続的な低下に向かっている。その理由としては、検診の普及と抗ガン剤の普及が考えらる。
その世界的な趨勢にかかわらず日本では乳ガン死亡率が上昇を続け、2004年は16.1になっている。
・日本の乳ガン死亡率は上昇し続けている。アメリカでは元々は日本よりずっと高く20近かったが、1990年頃から下がって
97年頃に日本の死亡率を下回った。アメリカは乳癌の発症率は依然として上昇しているが、死亡率は下がってきた。
日本は発症率も死亡率も上昇している。
・乳ガンの原因として、水道水・牛乳など経口の原因をあげるものがほとんどで、「近年日本における、和食軽視、食の欧米化が最大の原因」と考えられている。
しかし、アメリカの乳ガン死亡率が下がりだしているのに、日本では増加を続けているという現実を前に、「食の欧米化」もない。
「食の欧米化」が乳ガンの原因であることがたしかなことであるかのような言説がまかり通っているのは奇妙である。
グールドのアメリカの原子力施設近傍の例や、肥田舜太郎のチェルノブイリ事故の例は、放射性チリによる内部被曝が乳ガン死亡の原因(のひとつ)
になっていることを根拠をあげて示している。