11/05/27 00:29:30.72 loxRsycj0
>>864で、チェルノブイリの年に日本ではなぜ米でなく小麦だけが特異的汚染かというと、生育時期(出穂期)の時期の違いにより取り込み方が違ったかららしい。
URLリンク(www.niaes.affrc.go.jp) の続き
チェルノブイリ事故由来の137CS降下は、事故年の5月に集中した(青山ら,1996)。
前述したように玄麦では137CS降下量が多いほど直接汚染の割合が増加するが、
とくに出穂期に137CS降下量が多いと直接汚染の割合が顕著に増加する。
小麦の出穂日と玄麦の137CS濃度の関係を調査地別に図9に示した。
気象庁の降下量観測地点の札幌、秋田、仙台、東京、大阪および福岡で観測された137CSの平均降下量(Bq/m2) は、
5月1日~7日: 63 、5月8日~14日: 44、5月15日~21日: 31 、5月22日~6月1日: 26であり
5月上・中旬に降下が集中していたことがわかる。
5月頃は、小麦の出穂期に当っていた。
玄麦の137CS濃度は、137CS降下量の多い時に出穂が重なった調査地で高い値が得られている
たとえば、137CS降下量の多い5月上旬に出穂日が重なった立川、つくば、熊谷、水戸、双葉町(山梨)、
山陽町(岡山)で高い値が、137Cs降下量の多い5月上旬に未出穂の岩沼、盛岡、長岡および札幌で低い値がそれぞれ観測された。
このようにチェルノブイリ事故の年に玄麦の顕著な汚染が生じたのは、137Cs降下量の多かった時期に
小麦の出穂日が重なったためと推定される。
チェルノブイリ事故年に採取された玄麦の137Cs濃度には、小麦栽培期間の3月から6月までにおける137CS降下量よりも、
出穏期における137CSの降下量が大きく影響したと考えられる。