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エームス・ショック
野菜は自分が所有する農園でとれる無農薬野菜ばっかり食べ、水は自然水だけなどという金に飽かせた贅沢な暮らしをしてるお方が混じってました。
ところで、このお方が一日に摂取される「農薬」の量、特に発ガン物質の量ってどのくらいだと思いますか?
そんな贅沢してるんだからほとんどゼロだろうって?と~んでもございません。実は腰をヌカすほどの量なのです。
植物は農薬工場
そもそも、植物とは誰のためにあるのでしょうか? 人間のためでしょうか?それとも草食昆虫やほかの動物のためでしょうか?
例えばドクガの幼虫は毒針をもっていますが、ほかの動物に食われないように防衛目的でそのようになったと考えらるのが普通だと思います。
植物も、食われて絶滅してしまう事態から免れるためにはなんらかの防衛手段が必要です。
動物の場合は、動けるので、自衛の手段として「毒」を選択した種が特に多いとはいえないのでしょうが、
植物の場合は身動きできず逃げようがないので、「化学兵器」による自己防衛システムが発達しました。
植物が使用する兵器にはフラボノイド、アルカロイド、植物性エクソダイン、グルコシノレート、青酸配糖体、テルペン類、有毒タンパク質などなど、あげればきりがなく非常に多彩です。
もうお分かりでしょう。この植物の自己防衛システムに使用される「天然の農薬」ともいうべき有毒物質が、野菜を食べることによって一日あたり1.5g(米国の場合)も摂取されていると計算されているのです。
この事実はカリフォルニア大学バークレイ校のBruce N. Amesによって指摘されました。
当時はだいぶショックだったようで、「エームス・ショック」と言われています。Source: B.N.Ames, et.al.: Proc.Natl. Acad. Sci. USA, 87,7777 (1990)
一方、化学農薬で栽培されている普通の野菜に残留している合成農薬の量はどれほどのものでしょうか。
残留農薬は植物本来の天然農薬に比べて桁違いに少ないことが分かります。食品中に残留してる化学農薬は、先に挙げた天然農薬の、1万分の1といわれています。
さらに、化学農薬を使用していると、野菜は害虫の攻撃に対抗する防衛システムをフルに稼働する必要がありませんから、兵器の合成をサボります。
つまり化学農薬によって外敵からのストレスが軽減された環境で栽培されている野菜が含有する「化学兵器」の量は、
必死に害虫たちと対抗しなければならない無農薬栽培野菜のそれより少なくなると考えるのが自然です。
URLリンク(www7.plala.or.jp)