11/05/23 21:34:30.10 EZ/orF0E0
>>217
孫さんはおいといて(専門家ではないので)
小出さんが言っているのは、
1)土壌にホットスポットが生じて、その地域の平均よりケタ違いに大きな被曝をしてしまう
2)人体に与える影響はγ線による外部被曝ではなく、α線やβ線による内部被曝のほうが
大きい
ってことです。
1)については、空間線量だけではなく、表面汚染を測定する機器でピンポイントで汚染箇所を
特定し、除染を行うことが必要になります。
そのためにInspectorに代表されるパンケーキ型GM管の放射能測定器や、TERRAの裏蓋を
開けて汚染箇所を探すわけです。(γ線は飛程が長いのでおおざっぱにしかわかりません)
2)については、マスクをする、空気清浄機を使う、汚染している可能性のある食品は摂取しないとか、
よく洗って食べるとかが現実的な対応策になります。
放射能の規制値に引っかかるような微量の放射性物質を測定することは技術的には可能ですが、
個人でほいほい購入できる金額ではありません。
原子炉事故で放出される放射性物質のほとんどは崩壊時にγ線を放出します。また、特定の
核種が単独で存在することもありません。ですので、γ線だけ検出できれば、他の線種も
一定の割合で存在しているとみなしてかまいません。
そうそう全ての線種を高精度に測定出来る装置はありません、線種ごとの測定器を組み合わせる
必要があります。
空間線量はX線とγ線の外部被曝による人体への影響の指標として考案された単位なので、
他の線種や内部被曝は別の単位での評価になります。