11/05/18 18:47:19.17 Rr+0NAE/0
一点コメントしておきたいのだが、低容量被曝のリスクは専門家の間でも見解が分かれている。
ICRPの”年間1ミリシーベルト以下"という規制値は、極めて保身的な理屈で決められたもので
あることを元ICRP委員の中村仁信医師が述べていた。
ICRPが”年間1ミリシーベルト以下”に決めた根拠は以下のように保身的な理由。
(1)原爆の被曝調査で、一度に100ミリシーベルト以上被曝した人は0.5%発ガン率が上がる結果となった。
一度に100ミリシーベルト未満の被曝者はほとんど発ガン率が一般人と変わらないため、影響があるか
どうか分からなかった。
(2)そこで、ICRPは証明されていない二つの仮定を行った。
・放射線は短時間に多く浴びても、少しずつ長い期間浴びても、合計線量が同じならリスクは同じとする。
・放射線はほんの微量の被曝でも、リスクがあるとする(閾値無しモデル)。
この仮定を使うと、ほとんどの人間は100歳までに死ぬので、年間1ミリシーベルトの被曝なら一生の間に
100ミリシーベルトに達しない。このため、年間1ミリシーベルト以下を規制値にしておけばICRPは非難され
ないで済む(最も保守的な値なので)。
しかし、人体にはがん細胞を無力化するメカニズムが存在するため、「閾値ありモデル」を支持する専門家
も多く、ICRPの規制値は厳しすぎるという見解も多い。