11/05/18 11:14:14.49 GNPeW02i0
すぐすぐの噴火になるかどうかは別である。
富士山の噴火史
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864年貞観噴火と1707年宝永噴火の噴出物の化学組成は玄武岩質でほぼ同じである。
しかし、噴火様式は大きく異なり、864年貞観噴火が溶岩流で1707年宝永噴火は
プリニー式噴火の爆発的噴火であった。この2つの噴火様式を分けたのは、
マグマの脱水過程、噴火機構に違いがあったものと考えられている。
具体的には、玄武岩質噴出物中の斜長石の高圧下(約195MPa)のリキダス温度付近
での溶解実験と結晶組織の分析から、864年貞観噴火は上昇したマグマはマグマ溜まり
で若干の時間滞留し、脱水及び発泡と脱ガスが行われ新たなマグマが供給された後に
噴出をした。また、1707年宝永噴火は地下20Km付近のマグマが滞留することなく
上昇したため、脱水及び発泡と脱ガスが殆ど行われず、結果的に爆発的な噴火となった。