11/03/02 00:41:49.48 gJa3AGLW
「ムギッ!ギッ、ギギギギ……」
二回戦ムーちゃんが、鋭利な枝を挑戦者ムーちゃんの眼球へ突き刺した。
刺さってしまえば、後は力を掛けるまま、枝先は眼球の奥の脳へと到達し、二回戦ムーちゃんの手の動きに合わせて味噌を掻き混ぜる。
「グギィェ」
どうやら、挑戦者ムーちゃんは死んでしまったようだ。
だが、簒奪者を撃退したムーちゃんも、無傷では済まなかった。石で額をかち割られたのか、夥しい量の血が流れている。
それでもムーちゃんは立ち上がり、フラフラと切り株に手をついた。
中断させられた二回戦を、今あの死にかけ状態で行おうとしている。
「ムオッ、ムオッ、ムオッムオッ……♪」
弱弱しく、しかし恍惚の表情で腰を振るムーちゃん。その間も、額から血液が噴出する。
「ム、フオォォォォォッ……!」
そして、絶頂。
パアアッと表情を輝かせ、ムーちゃんの全身が痙攣する。そして、ムーちゃんはそのまま切り株の横、先程死んだ別のムーちゃんに重なるようにして崩れ落ち、ちっぽけな生涯を終えた。
終わり