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調査結果に遠慮、玉虫色の決着
報知新聞 10/24 紙面より 記者の目
何とも釈然としない玉虫色の決着となった。そもそも、吉見に対する「疑惑」が持ち上がったのは22日。
CS決戦前、吉見の”ちょっとイイ話”として一部の新聞で報じられたのが、きっかけ。
7月以降の登板の前後、疲労回復効果のある通称「ニンニク注射」を受け、効果てきめん、決戦もお任せ-という内容だった。
ドーピング違反を告発したものでもなく、むしろ吉見の頑張っている姿を伝えるのが狙いだった。
しかし、書かれた通りであるのなら、完全な規定違反の事例。NPBはすぐに事実確認に乗り出し、本人や球団から事情聴取を行った。
ただ、この時点で穏便に問題収拾を図ろうとするムードが漂っていた。
「疑惑」が、NPB主導の調査で発覚したものでなく、あくまで報道にすぎず、しかも、告発報道ではなかったことが、
疑惑の徹底解明という積極姿勢を取りづらくさせた。盛り上がるCSに水を差したくないという”遠慮”が透けて見えた。
Jリーグでも07年、元日本代表選手が今回と同様のケースで処分されたが、スポーツ仲裁裁判所に提訴するなど泥沼化。
後に処分取り消し裁定が出た。こうした前例も、3日でのスピード解決に影響したとみられるが、
疑惑を払しょくするには、結論までの過程と理由が不透明で漠然とし過ぎる。
「バレなければいい」という考えがドーピング違反を生む。
その風潮を断ち切るためにも断固たる姿勢が望まれる。