11/08/16 22:07:34.80 PV/uTi2cO
(=゚ω゚)ノ
分割払い【1】
例えば無死一塁から犠打、その後2ランが出たとする。その場合の犠打は無駄死にになる。
進塁打は結果的に無効、それより自ら四球等出塁を心掛ければ、3ラン、それ以上のビッグイニングになった可能性があった、という考え方。
それで言えば、犠打が有効とカウントできるイニング毎最大得点は、無死一塁から犠打なら1、無死一二塁からなら2。
その、犠打有効最大得点を仮に足し上げてもなお届かない、2点ビハインド以上でも犠打策を選択する監督がいる。
それはまだ序盤で大差つけられたり、KOされた先発をリリーフした投手に打席回って来た時、とか。
こういう、ビッグイニング返しの可能性をハナッから諦め、逆に「最低限」を着実にコツコツ返した方が後半効いてくる、
こういう発想を、野球用語で
「分割払い」の犠打(或いはスモール)
という。これは、無死から出塁できるイニングが、当該イニング以外にそれ以降もう1度以上巡って来ることを前提としており、
終盤回に行くに従いリスクは高くなる、効率の悪いスモール策の典型
なぜなら、チャンスとは既に投手はセットポジションからで、守備位置は本来の最高確率シフトの定位置から変形を余儀なくされ、
打者自身は無走者時より既に、出塁期待値もOPS期待値もupしているはずだから。
つまり「無から有を作り出す」=先頭打者出塁、の方が、「有から有」=走者をかえす、よりも困難な作業。ガス欠の車を人力で押す時の力を考えればわかる。
7回裏3点ビハインド、無死一二塁から谷繁る犠打・・・
これは「この回は(最大)2点で良い」という意思の顕れ、
残す8回9回の2イニングのうち、少なくとも1回は先頭打者出塁という困難な作業をやってのける自信がある、
という高リスク策に自信あり、との表明だった。