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【菊池プロ初勝利・左腕好投、涙なし】… 7月1日付・福島民報より(スポーツ紙とはまた違った観点で書いている)
プロ初登板を果たした12日の阪神戦後は思わず目を潤ませた。頭が真っ白だった前回。
幾分か冷静に投げられたこの日、目に涙はなかった。
仲間の力強い言葉に支えられた。
「5点までなら取ると言われていた」。約束通り五回までに5点をもらった。
最速は145キロとかつて甲子園を沸かせたほどの球速はない。ただ、スライダーを中心とした変化球を丁寧に集め、
新たにフォークボールも試すなど投球の幅が広がった。
五回に一発を浴び、六回に続けて四球を与えたところで降板。94球を投げ、握力がなくなった。
「きょうは自分を褒めたいが、明日からは2勝目に向かってしっかり下で練習したい」
日米20球団の関心を引き、ドラフトで6球団が競合。鳴り物入りで入団したが、左肩痛に泣いた。
つらかった左腕を支えたのは「宇宙から地球を見てみろ」という知人の言葉。
「どれだけ自分は小さい存在か。悩みは小さい」と言い聞かせた。
記念球は「両親も喜ぶが、一番待っていた監督に贈りたい」。
小学生の自分を見いだし、プロへ導いてくれた岩手・花巻東高の佐々木監督に届けるつもりだ。