11/07/20 21:52:01.24 LrJQup9r0
玲於奈「…………」
刈子「これは……。今年は甲子園には行けないかもしれんのぅ……」
玲於奈「ですよねー。まぁ、今日はしっかり休んで明日は富山に――」
平紅「――ではなく名古屋行き」
玲於奈「どう、して此処に……」
平紅「聞かなきゃ分からない?」
玲於奈「い、いえ……」
平紅「あなたに明日ゆっくり話があるわ……」
平紅は玲於奈を睨みつつ刈子の手首を掴む。
刈子「な、なんじゃ」
平紅「今日は母さんに話があるのよ……」
刈子「れ、れ、れ、れ、れ、玲於奈ちゃちゃちゃちゃちゃんんんんん…………」
刈子の助けを求める視線からそっと目を背ける玲於奈。
平紅「……玲於奈、努々逃げようとは思わないことね」
玲於奈「え、えぇ……」
平紅が部屋を去った後、玲於奈は一人呟く。
玲於奈「貯金がない……安らぎの場所もない……あるのは冥府魔道のみ……」
雁子「大丈夫です♪」
どこからともなく雁子が現れる。
雁子「いやな事なんて私が忘れさせてあげます♥」
玲於奈「…………もう、どうにでもしなさいよ」
こうして、雁子は女教師姿の玲於奈を自室に連れ込む事に成功するのだった。
お父さん「冥府魔道と聞いて――おや、誰も居ない……」