11/07/18 23:29:11.46 cDutR93P0
で、QB=ウロブチとして、もう少し考えてみる。ちなみに、虚淵氏の他作品は一切見ておらず、まどかマギカだけについて語っていること。またかなり空想を含んでいることをお断りしておく。
まどかがやっていることは、QBにとっては「怨念の処理」である。QBによって死の運命を決定された魔法少女の怨念は、QBに向かうことが考えられる。
これはリアルに考えれば、キャラに無残な死を与えたウロブチがファンから怨念を向けられるということだ。だが、キャラを死なせることはウロブチの作風として認知されちゃっているので今更やめられない。
そんなウロブチに対し、まどかは「いいんだよ」と言ってくれる。あまつさえ、本来ウロブチに向けられるべき怨念を、すべて一手に引き受けてくれる。
「ウロブチは間違ってないんだよ。このままでいいんだよ」「キャラを死なせても、救いのある展開にすればいいんだよ」「最後は私がきれいにしてあげるからいいんだよ」と。
言わば、自らの被造物である人形に自分を全肯定させるという、途方もない自慰行為である。
まどかが「神」に擬せられるのは、これが「神話」だからに他ならない。一人の男が、自分を肯定するために必要な神話である。
ウロブチは自らを「ハッピーエンドが書けない作家」と言ってきた。
だが、一般アニメに進出するに当たり、彼には変わるチャンスがあったはずだ。今の自分=QBを否定し、さらに成長することもできたはずだった。
しかし彼は歩みを止め、「自分」を否定するような事柄を弾き飛ばし、自らを全肯定させてしまった。彼が成長することはもうないだろう。