23/12/11 16:06:01.84 q9crcH/s0●.net BE:565880904-2BP(2000)
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統合失調症は幻覚や妄想、支離滅裂な思考や行動といった症状が現れる精神障害のひとつです。猫を飼育することと統合失調症の発症についての関連を調査した新たな研究で、「猫を飼うと統合失調症のリスクが2倍になる」という結果が示されました。
「猫を飼育することと統合失調症の発症リスクには関連がある」という説は早くも1995年の研究で提唱され、猫の体内に生息するトキソプラズマという寄生虫が原因であることが示唆されています。
トキソプラズマは猫にかまれたり糞便に接触したりして人間に感染する可能性があり、トキソプラズマ症という病気を引き起こすものの、ほとんどの人は無症状や軽い風邪程度で済みます。アメリカでは約4000万人がトキソプラズマに感染していると推定され、精神疾患を引き起こす可能性が示唆されていますが、明確な因果関係は不明です。また、「トキソプラズマに感染した人は性的魅力が高い」という研究結果も報告されています。
幼少期に猫と一緒に過ごすと統合失調症のリスクが高くなるという研究結果もある一方で、「猫を飼うことと統合失調症の発症は関係がない」とする研究結果も報告されるなど、猫の飼育と統合失調症の関係についてはっきりしたことはわかっていません。
オーストラリアのクイーンズランド州精神保健研究センターの精神科医であるジョン・マクグラス氏らの研究チームは、猫の飼育と統合失調症の関係についてより詳しく理解するため、1980年~2023年に発表された17の研究を分析しました。
分析の結果、広義の猫の飼育と統合失調症関連疾患のリスク増加との間に、有意な正の相関があることがわかりました。研究チームは、「共変量を調整したところ、猫と接触した人は統合失調症を発症するリスクが約2倍であることを発見しました」と述べています。
なお、研究チームは今回レビューした17件の研究のうち、15件が特定の病気を発症した被験者を対象にした症例対照研究であり、原因と発症の因果関係を証明するものではなかったことを留意するべきだと指摘。また、調査対象となった研究の多くは質が低く、個々の研究結果には一貫性がなかったことも指摘されています。
研究チームは、「結論として、私たちの総論は猫の飼育と統合失調症関連疾患との関係性を支持しています」と述べる一方で、猫の飼育と精神疾患のリスクについての関係をよりよく理解するためには、大規模かつ幅広い人口を代表するサンプルに基づいた、より質の高い研究が必要だと主張しました。
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