23/12/06 14:05:28.07 m+r+kwRc0●.net BE:158478931-BRZ(11000)
URLリンク(img.5ch.net)
リングが木造になった理由
そもそも木造リングはどのように企画されたのか。
会場をリングで囲むデザインは、コンセプトの「多様でありながら、ひとつ」を表現する構造だという。
そこに大阪府木材連合会(府木連)が、リングを木造にする案を陳情した。私が目にした当初の案は、直径0.8~1メートル、長さ12メートルの国産丸太を2200本立ててリングを支えるというものだった。木材は再利用できるからSDGsの精神に合致する、建築費は試算で約104億円と安くなる、国産材を使うことで林業振興に役立つ……などのメリットを挙げていた。
それに対して林業家は比較的冷淡な反応だった。その太さ、長さの国産材を2200本調達するのは不可能だからだ。私も、寺社建築などで直径80センチのヒノキが必要だと探しても、なかなか見つからず難儀しているのに、この本数はまったく荒唐無稽だと感じた。木材関係者は、日本の山の実情を知らないのだ。
フィンランド製の集成材
リングを木造にする案は通ったものの、無垢の大径木材は諦めて、構造用集成材を使うことになった。すると国産だけでは無理となる。必要な約2万立方メートルは、国産の構造用集成材の年間供給量の6割を占める量なのだ。生産力の点からも厳しい。そこで柱には主にフィンランドのアカマツ材による集成材が多く使われることになった。この時点で、日本の林業振興という旗印も怪しくなっている。
その後建築費も膨れ上がり、試算の3倍以上。集成材が高いためか。あるいは木構造の工事費の見積もりが甘かったのか。もしかして中抜きされたのでは?と疑いもかけられる始末。
URLリンク(news.yahoo.co.jp)