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「もっと早く診察したかった。命の危険もあった」。医療関係者の言葉に両親は絶句した―。茨城県つくば市で4月、救急隊員が高熱を出した当時3歳の男児の搬送を見送り、男児はその後、重度の知的障害を負った。両親が27日までに共同通信の取材に応じ「不搬送は判断ミスと認めてほしい」と訴えた。
両親によると、父親が異変に気付いたのは16日午前0時半過ぎ。隣で眠る男児が震えていた。体温を測ると41度を超え、青ざめた顔で「うー」とうなる。「けいれんだ」。5分以上続き、母が119番した。
同1時ごろ、救急車が到着。自宅の外で父親に抱えられたままの男児を数分間確認した隊員は「けいれんではなく寒さから来る震え。大丈夫です。自分で連れて行けますか?」と話したという。「暗い中で分かるのか」と疑問を感じたが、「救急隊が言うならそうなんだろう」と考え、うなずかざるを得なかった。
両親は「救急車で搬送し、少しでも早く処置していたら、脳のダメージを少なくできたかもしれない」と苦しむ。市は当時の対応を検証する方針。
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