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36人が犠牲となった2019年の京都アニメーション放火殺人事件で、殺人や現住建造物等放火などの罪で起訴された青葉真司被告(45)の裁判員裁判が5日、京都地裁で始まる。
最大の争点は、被告の刑事責任能力の有無や程度となる見通しだ。
事件の態様や犠牲者の人数から検察側の厳しい求刑が予想され、143日間と長期にわたる審理で裁判員らは難しい判断を迫られる。
捜査関係者によると、青葉被告は過去に精神疾患で通院歴がある。
善悪を判断したり行動を制御したりする刑事責任能力の有無を調べるため、京都地検は約半年かけて鑑定留置を実施。
責任能力を問えると判断し、20年12月に起訴した。弁護側の請求で裁判所も精神鑑定をしており、鑑定は2度行われている。
公判で検察側は、青葉被告には完全な責任能力があったと主張する方針だ。
一方、弁護側は「責任能力がなかったか、あっても限定的だった」と訴えるとみられる。
責任能力がないと判断されれば無罪となり、限定的とされれば刑が減軽される。
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