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裸祭り 地域の伝統守る 参加男児が初めて着衣で 松本・島立（市民タイムスWEB） - Yahoo!ニュース
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長野県松本市の島立堀米地区に、江戸時代中期から伝わる県無形民俗文化財「島立堀米の裸祭り」が2日、行われた。のぼりを担いで元気に練り歩く子供たちの声が堀米地区に夏の訪れを告げた。見物客の撮影マナー悪化や価値観の変化で今年から、参加する小学生男児が本来のふんどし姿ではなく、着衣で祭りに臨んだ。
地区内の小学生男児17人が参加した。紅白幕で囲われた津島神社の境内に集まり、ふんどし姿で神事を執り行うと、体操着を着て神社を出発し、地区内を巡った。
真夏日を記録した暑さの中、長さ約8メートルの大幟（おおのぼり）を担いだ5、6年生の親玉が「オンヤーサー」とかけ声を上げると、中幟（ちゅうのぼり）や五色の紙幟（かみのぼり）を掲げた1～4年生の中玉、小玉が「モンヤーサー」と応じ、五穀豊穣（ほうじょう）や疫病退散、厄よけを祈った。津島神社に戻ると、境内の池の水で手を清め、みそぎをした。島立小6年の上條誠陽（せいや）君（12）は「祭りができてよかった。服を着るのは暑いので裸がいい」と話していた。
新型コロナウイルス禍による中止を経て、4年ぶりに通常規模での祭りとなった。島立堀米町会の床尾彰泰（あきひろ）会長（67）は「久々に元気な声が聞こえてよかった。来年以降も続いてほしい」と祭りの存続を願っていた。