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寝る直前に歯磨きするのは絶対NG
寒さが和らぎ、日中ポカポカとした陽気も増えてきました。「春眠暁を覚えず(しゅんみんあかつきをおぼえず)」
ということわざがあるように、ついうとうとしてしまいがちです。
そんな心地よさとは裏腹に、実は、春は睡眠にとって大敵な季節でもあります。なぜなら、「長く眠る=睡眠の質が上がる」ではないからです。
身体の疲れを取るためには、深く眠ることが欠かせません。どんなに長時間眠っても、眠りが浅いとしっかり回復できず寝起きも悪くなり、
日中頭が回らなくなってしまうのです。せっかくの新生活に、初っ端から寝坊なんて絶対に避けたいですよね。
深く眠るためには、準備が大切です。わたしたちは「ブレーキのついていないクルマ」のように、3秒で走ることはできても、
3秒で寝ることはできません。この構造を理解していないと、いつでもすぐ休めると思って無理をしすぎてしまいます。
眠るための準備として、夕食をとり、入浴し、最後に歯磨きをしてからふとんに入るという習慣が身についている人は多いと思います。
しかし、できれば今晩からはその習慣を見直してください。なぜなら、就寝直前の歯磨きはぐっすり眠るのを妨げるからです。
夜にきちんと眠りにつくためには、「メラトニン」という睡眠ホルモンの働きが必要です。
このメラトニンは、日中の活動でできたセロトニンというホルモンを原料にして、脳の松果体(しょうかたい)で作られます。
日が暮れて夜になるにつれ眠気が増すのは、このメラトニンの働きによるものです。
しかし、寝る直前に歯茎が刺激されると、せっかく生成されているメラトニンの分泌量が減ってしまうことがわかっています。
メラトニンはとても繊細で、歯ブラシの刺激だけでもその分泌が抑制されてしまうのです。
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