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「出ていけ！」「バカ野郎！」…酒で豹変のＤＶ夫「拳で何度も殴り遺体の全身にアザ」妻への凄惨暴力
「友人が『妻を殴り大変なことになった。これからそちらへ行く』と言っている」
容疑者の知人がこう110番通報したのは、２月19日の夜８時過ぎだ。連絡を受けた警察が周囲を警戒していると、横浜市瀬谷区内で容疑者の車を発見。後部座席には、妻の遺体が横たわっていた―。
２月20日、神奈川県警瀬谷署が傷害の疑いで逮捕したのは同県愛川町の自称建設作業員・伊藤裕樹容疑者（34）だ。自宅で妻の初音さん（26）の顔を、拳で何度も殴ったとされる。
「逮捕容疑では２月19日の朝６時過ぎ、初音さんを殴打したようです。おそらく初音さんは、命にかかわる重大なケガを負ったのでしょう。伊藤容疑者は夜になって、慌てた様子で知人に『妻を殴り大変なことになった』と連絡しました。
伊藤容疑者の車が停まっていたのは、自宅から15kmほど離れた路上です。警察が後部座席に倒れている初音さんを見つけましたが、すぐに死亡を確認。初音さんは全身アザだらけでした……。伊藤容疑者は『妻を殴ってケガをさせたことは間違いない』と、犯行を認めています。警察は容疑を傷害致死に切り替え、捜査を進めるそうです」（全国紙社会部記者）
◆「酔うと仲間にも切れていた」
伊藤容疑者と初音さんが結婚したのは６年ほど前だ。子どもも生まれ、周辺では仲良く家族で外出する姿がたびたび目撃されたという。
「ただ伊藤容疑者は、酒が入ると人が変わってしまうとか。多くの近隣住民が、酔った男性が『出ていけ！』『バカ野郎！』などと怒鳴る声を聞いているそうです。20年ごろにも伊藤容疑者が初音さんの髪の毛を引っぱるなどして、警察へ２回通報されたことがわかっています」（同前）
ある近隣住民も、『ＦＲＩＤＡＹデジタル』の取材にこう語った。
「休みの日には、よく仕事仲間を呼び自宅前でバーベキューをしていましたよ。ただ（伊藤容疑者は）酔うと仲間にも切れていました。パトカーが来る騒動になったこともあります。近隣住民の中には、恐がっている人もいました」
元神奈川県警の刑事で、犯罪ジャーナリストの小川泰平氏が解説する。
「酒によるトラブルは難しい問題です。麻薬と違い、酒を飲むこと自体は違法ではないですから。警察が加害者の身柄を確保できるのは、傷害などの事件を起こした時です。大半の加害者は一晩明けアルコールが抜けると、大人しくなり反省した態度をみせる。『またやってしまったんですね。覚えていないんです』と。
しかし、酔っていたからといって犯行が許されるわけではありません。反省の態度も長くは続かず、再び酒を飲んでトラブルを起こすケースも多い。最後は本人の自覚しだいでしょう。『もう絶対に酒を止めるんだ』と」
伊藤容疑者は、たびたびトラブルを起こしながら自覚が足りなかったのだろうか。最愛の妻が命を失うという、最悪の結果を招いてしまった。