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ウクライナ侵攻から1年...日本で働く避難民の今「人生が止まった感じ」帰国し母との約束果たしたい
2/24(金) 5:30配信
ロシアによるウクライナ侵攻が始まって24日で1年を迎える。昨年9月、
東京・新橋に避難してきた人たちを受け入れるウクライナ料理店「スマチノーゴ」がオープンした。
現在は7人の避難者が働いている。従業員の一人で、同国中部の都市チェルカースィから日本に来た
ナターリア・グリガロさん(44)は「自分の人生が止まった感じ」と、侵攻によって変わってしまった日常への思いを明かした。(太田 和樹)
ウクライナの国旗の黄と青のラインが片面の壁に描かれている。もう片面は日の丸を思わせる白地に赤いライン。
ウクライナ語で「おいしく召し上がれ」という意味の「スマチノーゴ」は、昨年9月7日にオープンした。
現在女性6人、男性1人の計7人の避難者が働いている。1日の大半を店で過ごす彼らは、日本語が話せなくても、
サラダを盛りつけるなど自分の居場所を見つけようと奮闘。ただ、労働だけの場ではなく、
常連客から差し入れをもらったり、談笑したりと心のよりどころともなっている。
そのうちの一人、ナターリアさんは、ウクライナでは経済学の教師をしていたが、侵攻を受け中学生の娘とともに国外へ。
知人の日本人の力添えで、日本に避難してきたという。
8月まではオンラインでウクライナの会社の仕事をしていたが、
新たな職を探す中で「スマチノーゴ」の求人募集と出会った。
店では主に盛りつけ、配膳、皿洗いなどを担当。生活にも慣れ、日本語も少しずつ覚えてきた。
好きな日本語は「どうもありがとうございました」と、笑顔を見せた。
ただ、思いは母国にある。ウクライナに残った夫、大学生の息子、母親とは離ればなれとなった。
7時間の時差を乗り越え、毎日メッセージのやりとりや電話を重ねているが、
この一年を「今は生活をしているけどロボットみたいな感じ。何も感じない。
自分の人生が止まった感じで悪い夢を見ているようだ」と、正直な思いを吐露した。
侵攻は終わりが見えない。ナターリアさんは「できることならウクライナに帰りたい。
夫や息子、母、友達に会いたい。一緒に暮らしたい」と、涙を流しながら訴えた。
URLリンク(news.yahoo.co.jp)