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松野官房長官は21日の会見で「可能な限り首脳会談を実施し、安倍氏が培った外交的遺産を受け継ぎ、発展させる意思を内外に示したい」と強調。国葬を挟んだ26~28日の日程で30人超の海外要人と個別に会談する見通しだという。
なんだか、かなりタイトだ。
現職の首脳クラスはG7の一角を占めるカナダのトルドー首相、オーストラリアのアルバニージー首相、インドのモディ首相、ベトナムのフック国家主席、シンガポールのリー首相らの参列が予定されている。
会談の主な会場は東京・元赤坂の迎賓館。多い日は約20の会談をセットし、1カ国あたり10~15分ほどを想定している。会談相手を2部屋に振り分け、岸田首相がピストンよろしく往来する方式で、相手国の情勢については行き来する間に事務方から説明を受けるという。もっとも、同盟国の米代表団を率いるハリス副大統領は別格扱い。26日に会談後、夕食会でもてなす。
元外交官で平和外交研究所代表の美根慶樹氏はこう言う。
「国際会議でもそうした方式の首脳会談は聞いたことがない。特異です。国葬に参列する要人は弔意を表すために来日するのですから、会談などなくて当然だと受け止めていると思います。通訳を介して実質5分程度の話をしたところで、内容があるものにはならないでしょう。そもそも、『弔問外交』という言い回しは、日本のほかは韓国ぐらいでしか聞いたことがありません」
社会を分断し、恥の上塗りになる国葬は看板をかけ替えたほうがいい。まだ間に合う。
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