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茨城“手錠監禁”事件 23歳「被害女性」が卒業文集に綴っていた「がん専門医」の夢
〈私の将来の夢は、がん専門の医者になることです〉―
小学校の卒業文集に「将来の夢」をそう綴った新野りなさん(23)の遺体が茨城県内の山中で発見されたのは6月18日。行方が分からなくなってから2週間近く経っていた。衣服は身に着けておらず、木に引っ掛かった状態で見つかったという。死因は現時点で不明だが、首の骨の一部が折れており、頸部に強い力が加わった痕跡が認められている。
新野さんを同県常陸太田市の別荘に監禁した容疑で逮捕されたのは、会社員の三瓶博幸容疑者(33)。新野さんとはTwitterを通じて知り合ったとされるが、三瓶容疑者のドライブレコーダーには遺体発見現場近くの林道を走行する様子が映っていた。
「ドラレコの記録から遺体の発見へと繋がり、さらに三瓶容疑者の所持していたスマホ内に手錠を掛けられた新野さんの動画があったことが逮捕の決め手になりました。当初は2人で別荘へ行ったことや手錠をしたことも“合意の上だった”と供述していた三瓶容疑者ですが、捜査員が供述の矛盾や齟齬を突いていくと黙り込み、現在は黙秘に転じています」(全国紙社会部デスク)
今後の捜査の焦点は、2人の間に何があったのか―、新野さんが亡くなるまでの経緯へと移っている。
「たくさん頑張ろうと思う」
両親と姉の4人家族の次女として生まれた新野さんは、小学校時代までは東京の下町で暮らしていた。
小学生時代の同級生が話す。
「彼女はヒップホップクラブに入っていて、アイドルグループの『嵐』が大好きでした。リレー選手に選ばれるほど足が速くて、活発な女の子との印象でした」
前述の文集で、新野さんはがん専門医になりたいと思った理由を〈一人でも多くがんにかかっている人の命を救うところが、かっこいいと思ったからです〉と記している。
さらに、こう決意も綴っていた。
〈医者を目指すために、今から一生けん命理科の勉強をしっかりし、将来の自分が、がん専門の医者になってたくさんの命を救うことを想像しながら、自分のために、あきらめずにたくさんがんばろうと思います〉
大学進学は断念
他にも文集には〈応援団では、副団長として、自分を捨てて(中略)応援しました〉などと書かれ、小学校生活が充実したものであったことが窺われる。
卒業すると、都心の中高一貫校に進学。高校卒業後は大学進学せず、医療系の専門学校に入学したという。
「住まいも都内文京区に移り、いまの自宅はタワマンです。彼女のお父さんは外資系の製薬メーカーなどに勤務したエリートで、経済的には非常に恵まれたご家庭です」(知人)
そんな彼女がなぜ、凄惨な事件に巻き込まれることになったのか。今週木曜日発売の「週刊新潮」で事件に至るまでの彼女の軌跡を詳報する。
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