22/05/30 13:59:05 YZLzkE6fM.net BE:725835184-2BP
sssp://img.5ch.net/ico/3-2.gif
パトロール中の警察官は雪だまりにはまっていた軽自動車を見つけた。
シートは後ろに倒され、母親と幼い2人の子どもが川の字で横たわっている。
近くに置かれているのは、火のついた練炭だ。
2度の離婚を経た彼女は、シングルマザーとして幼い子ども2人を育てながら飲食店で働き、生計を立てるようになった。
事件の1年ほど前までは、週6日勤務ということも珍しくなかったという。
しかしその職場で今度は人間関係のトラブルに巻き込まれ、数少ない理解者だった同僚の退職を機に孤立を深めていく。
新型コロナウイルスの影響で収入も減っていった。
介護の仕事をしている母親からは、コロナへの感染不安で「家に来ないでほしい」と言われ、頼ることはできなかった。
だんだん出勤回数は少なくなり、事件の2か月ほど前に退職。
周囲とのつながりはさらに希薄になった。
彼女はキッチンに2通の遺書を置き、以前から準備していた練炭と毛布を車に積んで、子どもたちと出発した。
向かったのは長男のお気に入りだったハンバーガーチェーンの店舗。
天気予報どおり雪も降っていて子どもたちは喜んでいたが、彼女は一口食べるのがやっとだった。
“最後の夕食”を済ませると車をあてもなく北へ走らせた。
このとき彼女は知人に1通のメッセージを送った。
「もう頑張れないし、子どもたちもこんな状況じゃ生きていてもかわいそう。私が悪い。連れて行くことにしました。身の回りのことがどんどんプレッシャーになって、焦りもすごすぎて1人で何もできない。コロナもあるし、生きていく気にならない。携帯は電源切ります。先に逝かせてね」
URLリンク(www3.nhk.or.jp)