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「餅は餅屋」の論理で、「声優以外にアニメキャラを演じさせるな」と主張することで知られる声優オタク。昨今、この主張がようやく証明されつつある。
ご存知の通り、声優は『鬼滅の刃』大ブームの影響を受け、2020年から仕事の幅が広がっている。
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これまではアニメの仕事が主だったが、バラエティーやドラマにも平然と出演するようになった。だが、これに対する評判は、オタク以外の視聴者からすこぶる悪い。
昨年5月放送の『10万円でできるかな』(テレビ朝日系)では、「鬼滅」声優の小西克幸(宇随天元役)が素人のような悪ノリを連発し、ネット上には《とことん寒いな》《あのノリはニコ生とかの声優番組でしか通用しないって気付いてほしい》などといったクレームが噴出。今春から『ヒルナンデス!』(日本テレビ系)レギュラーになったマスコットキャラ・ハピナンデスも、声優・高橋美佳子の声当てが《だいぶうるさい》《ガチで不快すぎる》と初回から不評を買った。
「鬼滅」主人公役・竈門炭治郎を演じる花江夏樹も、4月21日にスタートした新ドラマ『やんごとなき一族』(フジテレビ系)のナレーションが大不評。2019年10月から『セブンルール』(同系)ナレーションを務めている小野賢章も同様で、両者には、
《小野のナレーションってわざと棒読みしてるよね? マジで聞いててイライラするんだけど》
《やっぱりナレーション浮いているよね、ドラマに合っていない》
《あえて淡々としてると思うんだけど違和感として気になってしまって番組に入りこめない》
《ナレーションネチネチしてて気持ち悪い》
《ナレーションの声、主張が強くて気になる》
などといった酷評が相次いでいる。
声優はアニメ以外に存在価値ナシ!?
こうした現象から見えてくるのは、声優は?アニメ仕事以外に向かない?という確然たる現実だ。
「アニメは人間の些細な表情や仕草といった視覚情報に乏しいため、抑揚を過剰に付けたオーバーな演技を要求されます。一方、ナレーションはあくまでVTRを補足する役割のため、視聴者が気を取られる大袈裟な喋り方はNG。一口に?声の仕事?と言っても、アニメ・吹替・ナレーションで求められる喋り方は違うのです。にもかかわらず、声優は日頃の?アニメ演技?一辺倒。これでは『浮いている』と視聴者が拒否反応を起こすのも無理はないでしょう」(声優養成所関係者)
こうした指摘は、プロのナレーターからも上がったことがある。
「『水曜日のダウンタウン』(TBS系)、『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)などで、誰もがその声に聞き覚えのあるナレーター・服部潤は、昨年ツイッターに《有名声優かしらないけど、番組ナレーターに使うのはもう止めにしないか?》《内容が全く入って来ないし、番組として成り立ってない 声優はキャラクターを通しての表現はピカイチだけど、ナレーションとしての表現は全く出来ていない》《そりゃそうだ ナレーターは10年以上それだけを追求しているのだから》と投稿。声優が声の仕事を侵略する昨今に、明確に物を申しています。やはり、棲み分けはきちんとするべきなのでしょう」(同・関係者)
声優オタクが常日頃主張するように、「餅は餅屋」で声優にはアニメだけ出てもらうべきか…。