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キノコには意識がある。学習し、短期記憶を持つとする科学的根拠
2022/01/10 20:00コメント20
オックスフォード大学の生物学者ニコラス・P・マネー教授は、『Psyche』誌に、キノコの意識について説明している。
まず最初に断っておくと、ここで言うキノコの「意識」とは知覚を有しているときの状態のことだ。つまり周囲の環境を「感知」して「反応」できることである。
ただの反応なら意識があるとは思えないかもしれないが、実際のところ、きちんとした意識と単なる反応をはっきり区別することはほとんど不可能なのだという。
だが、それらは意識レベルが違うだけで、地続きになっていると考えるのなら、ある種の反応も意識と呼ぶことができる。
もちろん、あらゆる生物が知覚あふれる生活を送っているというわけではない。だが、少なくともキノコ(または菌類)にはその原型らしきものが見られるというのだ。
たとえば菌類は、表面の凹凸を感知し、障害物を迂回するように成長する。傷付けば、その修復を試みる。
どこかに閉じ込められれば、成長速度が遅くなり、分岐する頻度が低下。土の質感や動植物の組織構造などに反応することもできる。
こうした活動は、タンパク質センサーとシグナル伝達経路が外部からの物理的・化学的刺激を細胞反応に変換することで行われる。細胞の電気活動が環境の変化に反応するため、動物の神経インパルスにも例えられることもある。
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