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グランゼコール(Grandes Ecoles)
グランゼコールには国立、私立が存在し、フランス独自の教育機関として名高く、
入学するには難易度の高い選抜試験に合格しなければなりません。
官僚のみに限らず、高いレベルの技術者や経営者など産業界を担う人材や、
芸術、文学、人文科学の専門家を養成しています。
グランゼコールの卒業生は、就職において需要も高く、世界的な評価を得ています。
2年間のリセ準備学級(または予備校)の後、厳しい選抜試験を経て3
年制課程に入学するのが典型的な入学スタイルですが、バカロレア(大学入学資格)取得者を直接募集し、
準備期間を含む5年間の教育課程を行う工学系グランゼコールもあります。
今日では、留学生のために試験と書類審査による特別入学制度があり、
入学時の留学生のレベルに応じて2~5年の課程へ入学できます。
また経歴次第では書類審査のみで受け入れる事があります。
概ね、フランスのグランゼコールは防衛大学校、防衛医科大学校、
海上保安大学校、気象大学校など日本の大学校に相当する高等教育機関と言える。
また、国立行政学院(ENA)や原子力技術者を養成する教育機関やESSECは
大学卒業者を入学資格として教育する高等教育機関であることから、
アメリカの大学院教育に相当する高等教育機関と位置づけてもいいだろう。
現在のフランスのグランゼコールを概観すると、大学院教育に近い教育機関といってもいい。
フランスのグランゼコールに留学する際には、
日本の4年制大学を卒業していることが前提条件となることは言うまでも無い。
高度なフランス語の技能だけでなく、TOEFL、GMATなど英語のテストでも
高い得点が取れないとフランスのグランゼコールは最近では留学が不可能。
TOEFLやGMATなどといった英語のテストは英語圏以外でも
世界の主要先進国では試験の評価として重要視しているのは言うまでも無い。
フランス留学でも単にフランス語が堪能であれば良いだけではなく、高度な英語の技能や知識も重要だからだ。