【週刊モーニング】神の雫 第9巻【妄想ワイン列車】at WINE
【週刊モーニング】神の雫 第9巻【妄想ワイン列車】 - 暇つぶし2ch3:Appellation Nanashi Controlee
09/07/06 13:02:47 x6MRA7We
漫画「神の雫」における誤謬

用語の誤用・誤解
①ソムリエーヌ(第○巻 第○話)
 女性のソムリエを指しているようだが正しくはソムリエール。幾つかの版では訂正されているらしい
②補糖(第○巻 第○話)
遠峯の台詞(ブルゴーニュ地方ジュヴレ・シャンベルタン村産のあるワインに関して)
「一番いけないのはルール違反を犯していることだ
このワインは補糖をたんまりとしている
果実味の足りないワインを甘くみせるために砂糖を加えることだが
まったく評価に値しない」

一般的にワインの醸造過程で行われる「補糖」の目的は果汁の糖度の 不足を補い、アルコール度数を高める事にあり、
発酵の過程で糖分はアルコール分に変わる為、甘くはならない。
主に果実の熟成が難しく、果汁の糖度が上がり難い冷涼な地方で行われており、フランスのブルゴーニュやボルドー等でも認められているが、
カリフォルニア、オーストラリアでは法律上禁止されている。
補糖の量については制限があり、この台詞の前段に関しては「たんまりと」という言葉がある為、
「ブルゴーニュでの補糖=ルール違反」という誤りでなく、「法律の制限を越えた補糖=ルール違反」という意味においては誤りとは言えないが、
後段に関しては完全な誤りである。

・バローロの革新派は伝統的な大樽ではなく小樽(バリック)を使ってタンニンを抑える
遠峰・マキのセリフより

実際には、もっともタンニンを含む果皮及び種の漬浸期間が、伝統派では3ヶ月、革新派では2週間程と
異なり、渋みの違いに反映されている。もちろん樽から抽出されるタンニンは、小樽の方が多い。

事実関係の誤り
①アンヌ・グロ(第○巻 第○話)
ブルゴーニュ地方ヴォーヌ・ロマネ村にある人気の高い作り手ドメーヌ・アンヌ・グロに関して遠峯は
「ジャン・グロから特級畑リシュブールを受け継いだ」としているが、ジャン・グロから受け継いだのはドメーヌ・A・F・グロという別の造り手である。

②ジャン・グロとミシェル・グロ(第○巻 第○話)
同じくブルゴーニュ地方ヴォーヌ・ロマネ村にある作り手ドメーヌ・ミシェル・グロに関して遠峯は
「偉大な父ジャン・グロから畑を受け継ぎ努力している(が父には及ばない)凡人」のように語っているが、
ドメーヌ・ジャン・グロは1970年代から実質的にミシェル・グロが運営しており、相続により名前とワインのラインナップが変わっただけである。

事実関係の誤り(未確定)
①アンリ・ジャイエとエマニュエル・ルジェ(第○巻 第○話)
1999年に関してエマニュエル・ルジェが体調を崩した為、引退した伝説の作り手アンリ・ジャイエが替わって醸造したとしているが、
エマニュエル・ルジェ本人は否定している。
ソースは原作者のコラムw

②ヴァンサン・ジラルダンのエシェゾー(第○巻 第○話)
ヴァンサン・ジラルダンのエシェゾーはドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ(DRC)の葡萄を使っているとしている。
ジラルダンでは2001年からアンリ・クレールからピュリニーを中心に18年間、葡萄畑を借りる契約を結び、
この契約にはクロ・ヴージョとエシェゾーも入っている。
それ以降のエシェゾーにはDRCの葡萄は使われていない。
ジラルダン本人も認めているとするサイトもあるが、ブルゴーニュにおいてはドメーヌからネゴシアンへの葡萄・果汁・ワインの売却は
非常にデリケートな話題であり、
特にDRCのような著名な作り手・畑の場合、出自は明らかにされない場合が殆どである為、未確定事項に分類した。

番外
①シルトシャンベルタン
8巻の巻末に原作者が飲んだとして登場した謎のワイン。

カリフォルニアワイントレイン
作中に登場する不思議な列車。実際のワイントレインでは飲めないワインがたんまり。
路線とワイナリーの対応もほとんど創作


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