10/07/23 16:04:25
21日のホワイトソックス戦の延長11回無死一塁でバントヒット狙いの犠打を決めて、
サヨナラを勝ちを演出したマリナーズのイチロー外野手(36)。だが、ここ最近、
らしからぬ、記録に残らない守備と走塁のミスが続いており、シアトルの地元紙では
イチローの緩慢なプレーと批判的な論調も高まっている。
20日のホワイトソックス戦の5回の守備。右翼頭上を襲う打球に背走したイチローは、
目測を誤ったかのように後逸。難しい打球ではあったが、10年連続ゴールドグラブの
名手ならば捕球できない打球ではなかった。
地元紙シアトルタイムズ(20日付)もイチローらしからぬ凡プレーが続いていることを
指摘している。特に自慢の走塁で目立つとしている。
「今週に入ってチームに走塁ミスが目立つ。イチローの走塁ミスも今週始まったこと
ではない。今月初めにも2つあった」と報じている。
同紙が指摘しているのは、いずれも記録に残らないミスだ。今月6日のロイヤルズ戦
で、一塁走者だったイチローが二塁走者の三盗に追走しなかった場面や、翌7日の
同カードで三塁コーチが手を回しているにもかかわらず、本塁に突入しなかったプレー
に疑問を投げかけている。
ワカマツ監督は、これまでイチローを擁護する立場をとってきたが、さすがにかばい
きれなくなっている。イチローの凡走塁がさらに続いているからだ。
15日のエンゼルス戦でも三本間に挟まれたイチローに疑問の走塁があった。
打者走者の進塁を助けるために逆走すべき場面だったにもかかわらず、淡泊に本塁に
突っ込んだ。さらに18日の同カードの延長10回にも二塁走者だったイチローは遊ゴロ
に飛び出し、挟殺プレーの末に憤死している。
「ベテラン選手は野球の理解度が高いわけだから、ミスの説明責任がある」とワカマツ
監督。チームリーダーのイチローの度重なるボーンヘッドは看過できなくなっている。
もちろん、イチローには普段通りの好走塁、好手もあるが、その中にも凡ミスが増加
しているのも事実。ペナント争いから脱落して緊張感のないシーズンであることを差し
引いても、常に緊張感を失わないイチローには過去にはあまり見られなかった現象だ。
打率も3割1分台に下がっており、必ずしも好調とは言えない。
「性格なのか文化的な理由なのか、イチローは決してリスクを背負った走塁はしない。
保守的な走塁はチームのためになっていない」とも同紙は評している。
自己記録との孤独な戦いを強いられる10年目の後半戦は、例年以上に長く感じられて
いるのかもしれない。
ソース:ZAKZAK(07/23)
URLリンク(www.zakzak.co.jp)