10/07/16 21:50:27
(>>1より)
●「テレビ関係者の感覚を疑う」
が、しかし、である。この激闘を、民放テレビ局は完全無視。阪神人気の根強い関西では
地上波中継されたものの、在京キー局は、この日はおろか今回の首位攻防3連戦を
1試合も地上波中継しない。
甲子園に行けないファンは、有料のBSかCS放送で見るしかないというのだから、
おかしな話ではないか。
確かに、今年も巨人戦の視聴率は低空飛行が続いている。関東地区の4月の
平均視聴率は過去最低の9.7%(ビデオリサーチ調べ)。今月1日の広島戦に至っては
何と3.4%と壊滅的で、テレビ局関係者は「巨人戦は数字が取れない。カネにならない」
と口を揃えて、ナイター中継は縮小の一途である。
作家でプロ野球ファンの麻生千晶氏がこう憤慨する。
「テレビ局はこの伝統の一戦を放送しないで何を放送するというのでしょう。九回の
藤川球児投手のピッチングなんて、しびれましたよ。こんな素晴らしい試合が地上波で
見られないなんて、テレビ関係者の感覚を疑います。視聴率、視聴率といいますが、
仮に放送しても、試合の最初と最後を切って時間内で終了させてしまうのでは、
本当の野球ファンが離れてしまうのは当然。野球ファンのナイター離れは自業自得
ともいえる。にもかかわらず、視聴率が取れないという理由で今は中継すらしない。
さらにファンが離れる悪循環です。テレビ局はかつて、野球という優良ソフトに
おんぶに抱っこだった時代がありました。テレビ局が広告主の方を向いている限り、
野球界はどんどんファンを失うことになりますよ」
散々、野球で儲けておきながら、視聴率至上主義に走って野球を見捨てる。
テレビ局の身勝手な都合で最もワリを食うのは、言うまでもなくファンだ。
このまま野球人気が下降し続けるとしたら、それはテレビ局にも大きな責任がある。
(終)