10/07/14 15:41:49
若者のバイク離れが著しい。かつてバイクは、車が高根の花だった若者の足であるとともに、若者文化を語る上で欠かせない存在だった。
ところが近年、状況が一変している。県警運転免許課によると、徳島県内の2輪免許保持者は3月末現在、2万3542人で過去最多だった
1981年の3割以下に減少した。バイクよりも実用的な軽乗用車や環境に優しい自転車を選ぶ若者が多いという。
運転免許課によると、2輪免許保持者は81年の7万9077人をピークに右肩下がり。91年には5万7558人、01年には3万7251人と急減しており、
06年には3万人を切った。主因は軽自動車の普及。80年代初頭から比較的安く質の良い軽乗用車が出回るようになり、
当時3万台程度だった県内の軽乗用車は16万台余りに増加した。手軽な足だったミニバイクは軽乗用車にとって変わられた格好だ。
免許種別でみると、自動2輪は81年の5分の1以下の3647人に。減少率は原付よりも大きい。
ハーレーなどの大排気量のバイクに乗れる大型免許保持者はわずか360人程度。
「若者文化が変質してしまった」と嘆くのはバイク雑誌「月刊オートバイ」の岡本渉編集長。
「生まれたころから家に車があるような豊かな時代に育った世代にとってバイクはあこがれではなくなった。
軽自動車も安く、わざわざ高価なバイクを買う動機がない」と指摘する。
70、80年代には、「イージーライダー」や「750(ナナハン)ライダー」など映画や漫画で重要な役割を果たしていたバイク。
ヒーロー物の草分けである「仮面ライダー」も代々、バイクに乗って登場していたが、最近のシリーズでは電車を使うありさまで、
テレビや漫画からバイクが消えて久しい。
石井町城ノ内の大学生松浦啓介さん(20)は「バイクがかっこいいとは思えない。事故したときのけがも大きい」。
徳島市の大学生井出裕季子さん(20)も「車なら荷物も人も運べる」と実用一点張り。
市内のバイク店に勤める美馬弘之さん(37)は「社会全体のエコ思考も、若者の好みに影響を与えている。
近くなら、バイクより自転車を選ぶ人が増えている」と指摘。得意客の中心はかつての若者、40歳代以上のおじさんライダーになったという。
県内2輪免許保持者 30年前の3割、2・3万人
URLリンク(www.topics.or.jp)
【写真説明】購入を考えている女性(左)と話す店員。バイクに乗る若者は減ってきている=徳島市内のバイク店
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