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【ローマ共同】イタリアの新聞、放送、通信などの記者でつくるジャーナリスト組合連合は、
捜査当局による盗聴内容を報じた記者らに刑罰を科す法案成立をベルルスコーニ政権が進めている
ことに抗議し、一斉にストを実施。同国は9日、一部を除いて終日ニュースが報じられない異常
事態となった。
政権側は、イタリアでは盗聴が野放図に行われ、盗聴内容漏えいによる深刻なプライバシー侵害が
起きていると主張。一方、組合や野党は、盗聴に基づく報道は政権の汚職追及の有力な武器だ
として、「法案の真の狙いは政権への追及封じ」と反発している。
レプブリカなど主要日刊紙の組合は8日ストを行ったため、9日朝のキオスクのスタンドから
多くの新聞が消えた。また、国営イタリア放送やANSA通信など放送、通信の組合員は9日、
24時間ストを決行した。
法案は「さるぐつわ法案」と呼ばれ、当局による盗聴捜査を制限し、盗聴内容を報じた記者やメディアに
禁固刑や高額の罰金を科するもので、既に上院を通過。政権は29日に下院での成立を目指している。
2010/07/09 21:48 【共同通信】
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