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米軍基地や歴史教科書問題など、戦後沖縄を取り巻く不当な現実を世界に訴えよう
と、沖縄国際大学日本文化学科4年生の2人が、12日からスイス・ジュネーブで開かれる
「第3会期国連先住民族の権利に関する専門家機構」の会議に県内の学生では初参加し、
発表する。2人は「人としての権利が守られていない、差別構造がある現実を伝え
たい。ウチナーンチュの権利を強く主張していきたい」と力を込めた。
参加するのは我如古朋美さん(22)=西原町=と上間怜奈さん(21)=同=の2人。同機構の
参加組織である「NGO琉球弧の先住民族の会」を支援している安良城米子・同大非常勤講師が
紹介し参加が決まった。
上間さんは琉球王国時代からの沖縄の歴史や、日本国内で米軍基地の所在が沖縄に偏って
いる現状などを説明する。「ウチナーンチュの民意が無視された構造的差別状況にある」ことを
あぶり出し、基地の県外移設や、先住民族の権利を守るための調査を求める。「基地は
国家間の問題でもある。国際的な場でアピールすることで、みんなで考えるきっかけになれば」
と語った。
曾祖父や大叔父が靖国神社に祭られている我如古さん。戦没者の靖国への合祀(ごうし)や歴史
教科書問題について、「同化を強制されない権利」や「歴史、言語、口承伝承などの権利」など先住
民族の権利を定め、採択に日本も賛成した「先住民族の権利に関する国際連合宣言」に反する
と批判する。発表では「日本軍が犯した事実を伝えることや信教の自由の大切さを訴えたい」
と話した。
2010年7月8日
URLリンク(ryukyushimpo.jp)