10/06/30 20:07:43
▼電子掲示板・2チャンネルに、当欄の拙文が取り上げられることがある。今年2月に掲載したギャンブル税創設についての提案も、
たくさんの書き込みの対象にしていただいた。
▼日本のアングラマネー(地下経済)は22兆円もの巨額におよぶという説がある。その7割ほどは税制の不備もからんだ自営業者の
脱税額と推測されるが、いま話題の違法賭博もそれに次ぐ規模とみられている。
▼政府は、2020年度までに黒字化させる目標などを盛り込んだ財政運営戦略を閣議決定した。そこでは、景気動向によっては
20年度に21兆7000億円を上回る税収増か歳出削減が必要となる見通しという。
▼アングラマネーと見事に符合する数字である。今回の消費税論議も無駄遣いを徹底して減らすとの政治的メッセージは相次ぐものの、
脱税の摘発強化や不公平税制の見直しについて語られることは何故か少ない。世界トップクラスの規模とされる脱税の現実をそのままに、
5%、10%と引き上げ幅ばかり先行する消費税論議はいかがなものか。
▼たびたび指摘されるパチンコ産業への課税だけでなく、巨大宗教法人への税のあり方を検討することや、一部の贅沢品への物品税
復活などあってもよいだろう。安易な直間比率是正策に頼らず、もっと苦労して税を集める工夫があってよい。
ソース(化学工業日報・6/30付 精留塔) URLリンク(www.chemicaldaily.co.jp)
※記者より…以前立てた、ギャンブル税についての論説は↓こちら
【論説】企業の内部留保への課税という「不見識」…ならば、パチンコ税を課すことを考えたらどうか。わずか10%の課税で3兆円の税収だ
URLリンク(logsoku.com)