10/06/30 16:25:46
2010年6月29日23:00から開催された、W杯・日本対パラグアイの試合は、残念ながらPK戦で
日本が敗退する結果となった。とはいえ、ここまで勝ち進んだ事が素晴らしい功績であり、
「残念ながら」という表現は適切ではないかもしれない。遠く南アフリカから帰国する日本代表
チームと岡田監督は、胸を張って成田空港に戻ってきてほしいものである。
しかし、マスコミによるW杯の報道に対して不快感を示している人は少なくない。日本を代表する
ゲームメーカーのスクウェア・エニックス代表取締役社長の和田洋一氏も、W杯報道に批判的
な印象を持っている人物のひとり。和田社長はTBS『みのもんたの朝ズバッ!』の番組内で
番組記者が駒野選手の母親にインタビューをし、「皆さんに申し訳ない」という言葉を出させた
ことに対し、「最低ですね。最低」と不快感をあらわにしているのだ。
駒野選手はPK戦にて、唯一、シュートをはずしてしまった選手。つまり駒野選手がシュートを
はずしたことにより、日本が敗退することになったわけだが、サッカーはチーム全員の力が
集約されて、その結果、勝敗が決まるスポーツだ。駒野選手がシュートをはずしたのは事実かも
しれないが、その責任は誰にもない。あえて原因を探るならば、日本代表チーム全体の能力の
問題であり、少なくとも駒野選手に責任はひとつもない。
そんな駒野選手に対して焦点を当てたTBS記者は駒野選手の母親にインタビューをし、
「皆さんに申し訳ない」という言葉を出させたのだから、批判が殺到してもおかしくない。
コミュニケーションサービス『Twitter』(ツイッター)でもTBSを批判する声が書き込まれており、
今回の和田社長の発言も『Twitter』でされたもの。
一般ユーザーが「朝ズバっ! で駒野選手のお母さんにインタビューして「皆さんに申し訳ない」
と言う言葉を引き出し放映したのは、いかがなものかと思う」と発言をしたところ、それに対して
和田社長が「最低ですね。最低。なぜ労わない。マスコミの質は我々の責任と言われますが、
本当に気をつけなければいけませんね」と返答したのである。
TBSは駒野選手の母親にインタビューをし、何を言わせたかったのか? たとえ日本国民が
「駒野選手に責任はない」と思っていたとしても、駒野選手やその家族が責任を感じてしまう
のは至極当然のことで、母親にインタビューをしたところで謝りの言葉が出るのは容易に予想
できること。視聴者が「TBSは謝りの言葉を得るために取材した」と感じてもおかしくない流れである。
重ねて言うが、日本代表チームは全体の能力でここまで勝ち進み、全体の能力で力及ばず
敗退となった。ここまで勝ち進んだことが名誉なことであり、何一つ悲しみを抱えることなく
帰国してほしいものである。日本は英雄たちの帰国を待っている。
ソース:ロケットニュース24(06/30)
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