10/06/23 08:37:14
ほとんど報じられていないが、霞が関の各省庁で幹部クラスと若手官僚の「世代間対立」が深く静かに進行している。
なぜかといえば、民主党政権が公務員制度改革を投げ出して、幹部クラスを厚遇する一方、新規採用者数の四割削減という形で
若手にしわ寄せがくる事態がはっきりしてきたからだ。
ある官僚が語る。「若手はやる気がうせている。幹部は高給を保証されて優雅な窓際族になったり、独立行政法人に現役出向するのに、
入省まもない若手は来年も再来年もコピー取りをするしかない。新人が入ってこないからです」
「幹部たちははっきり言って、逃げ得。改革に抵抗してさえいれば、当面の生活は保障される。でも若手は政策立案にかかわれず、
スキルも向上しない。転職すらできなくなる」
改革が進まず、国家公務員人件費は公約の二割削減どころか、逆に二割増加する見通しだ。新規採用削減方針はその場しのぎの
苦肉の策として出てきた。結果的に公務員のやる気を引き出すどころか、将来を嘱望される若手たちが怨嗟(えんさ)の声を上げているのだ。
財務省が中堅若手を集めて、省の改革プランを練ったら「官民交流や能力実績主義の徹底、試験制度の見直しによる中途採用拡大」
といった案が真っ先に出てきた。官僚だって中堅若手はまともである。民主党政権はなにをしているのか。
ソース(東京新聞・長谷川幸洋氏)
URLリンク(www.tokyo-np.co.jp)