10/06/15 08:58:19
ロシア極東沿海地方で、政府の腐敗や汚職の一掃を掲げる武装グループが、地元警察当局への襲撃を繰り返している。リーダーは
元軍人で、権力に立ち向かう姿から、米映画になぞらえ、ロシア版「ランボー」として支持する声も出ている。
同当局によると、グループを統率するのは、チェチェン紛争などに従軍した元ロシア軍特殊部隊(スペツナズ)の兵士ムロムツェフ容疑者
(32)。地元の若者ら最大三十人が参加しているとみられる。
同容疑者らは四月下旬、沿海地方の警察、裁判所などへ汚職職員の更迭を求め、応じなければ武力闘争を開始すると「犯行予告」
を送付。実際に先月十九日から今月八日にかけ、巡回中の警察官を襲うなど計三件で、警官一人を殺害し、三人に重傷を負わせた。
動機をめぐっては、地元警察が木材取引の闇市場を閉鎖したことへの報復との見方もある。ただ、ロシアの複数のインターネットサイトでは
「ランボー・ギャング」への支援の呼び掛けや、「彼らは英雄だ」と称賛する書き込みが続出。地元では食料品などを届けようとする動きも
出始めた。
背景には不況下での政府の経済対策や、日常的にわいろを要求する警察への市民の根強い不満があり、当面、「ランボー」への期待は
収まりそうにない。
ソース(東京新聞) URLリンク(www.tokyo-np.co.jp)