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【ソウル11日聯合ニュース】韓国貿易協会(KITA)の招きで訪韓したMKグループの青木秀雄(韓国名:兪台植)副会長が11日、
「第46回KITA最高経営者朝食会」で講演し、経営哲学やビジョンなどを語った。
青木副会長はグループ会長で実兄の青木定雄(韓国名:兪奉植)氏とともに、1960年に日本でMKタクシーを設立した。英会話ドライバー、丁寧な言葉遣い、
全車両禁煙、清潔洗車など顧客中心のサービスで成功神話を築いた人物として韓国でも知られている。慶尚南道・南海生まれで、高校卒業後に日本に渡った。
講演で青木副会長は、現在は東京、京都、大阪、名古屋など日本8都市で約2000台のタクシーを運行しているが、長期的には日本全国で2万5000台、
運転手10万人に事業を拡大すると、ビジョンを語った。ライバル業者の反対は強いが、顧客は全国でMKタクシーの親切なサービスを受けたがっていると述べた。
MKタクシーの成功の秘訣(ひけつ)は親切とサービス精神にあると強調し、これを維持するため、運転手への教育を続けていると説明した。
10台の車両で京都でタクシー事業を始めた当時は、無断遅刻や欠勤など勤務態度の悪い運転手が多く、乗車拒否や交通事故も多かった。
しかし、すべての問題点は運転手の生活苦にあることを知り、社員の住宅問題を率先して解決したところ、会社成長の原動力となった。
顧客へのあいさつを嫌がるなど古いやり方を受け継ごうとしていた運転手らを教育し、会社のビジョンを共有しようと努め、これがMKタクシーの成功をけん引した。
MKタクシーは1972年に全国交通機関としては初めて障害者優先乗車を施行するなど、親切経営を続けることで信頼を築いた。その結果、
「深夜に女性1人でも安心して乗車できるタクシー」として知られ、成長を重ねることができたと振り返った。
日本で最も排他的とされる京都で事業に成功したことについては、韓国人として受けた差別、悔しさ、苦痛をバネに現実と妥協しなかったためだと語った。
このほか、飛行機のパイロットとタクシー運転手では、顧客に対する責任と義務は同じだが社会的地位が異なると指摘。これはパイロットがより教育を受け、
親切で、所得も高く、潤っているからだと述べ、MKではタクシー運転手をそうしたレベルの職業にしようと努力してきたと説明した。
1977年から大卒者を運転手に採用しているが、最近では毎年40人ほどの大卒者採用に8000人余りが応募するなど、高い人気を得ていると紹介した。
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ソース:URLリンク(japanese.yonhapnews.co.kr)