10/06/10 21:46:42
韓国初の人工衛星搭載ロケット「羅老(ナロ)号」(KSLV-1)が10日午後5時1分に打ち上げられたが、飛行中に爆発、墜落した。
政府はロシアが開発した1段目(下段)の燃焼区間で爆発したものと分析。ロシアとの共同開発契約に基づき、「羅老号」3度目の
打ち上げを準備する方針だ。
教育科学技術部の安秉万(アン・ビョンマン)長官は同日に公式会見を行い、午後5時1分に「羅老号」2回目打ち上げを実施し、
羅老号は離陸137.19秒後まで正常に飛行していたが、その後、地上追跡所との通信が途絶えたと明らかにした。羅老号2段目
(上段)に搭載されたカメラの映像から、1段目(下段)燃焼区間で飛行中に爆発したものと判断されると説明した。
「羅老号」墜落を公式発表する安秉万長官=10日、高興(聯合ニュース)
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現在、韓国とロシアの研究陣が細部飛行状態の分析に着手しており、韓ロ共同調査団を設置し、原因究明を本格的に進める予定だ
とした。正確な原因が明らかになり次第、調査結果を発表し、3度目打ち上げの準備にかかると述べた。
また安長官は、「政府はきょうの結果を謙虚に受け止め、不足部分を補完していく。宇宙に向かう挑戦を止めることなく、宇宙大国の夢を
実現する日まで、さらに奮起する」と述べた。
政府は今後、爆発原因の究明を最優先に処理する方針だ。
韓国とロシアが結んだ開発契約では、ロケットの任務失敗時、ロシア側が1段目を新たに提供し、3回目の打ち上げを進めることに
なっている。政府発表の通りであれば、ロシアが開発したロケット1段目が燃焼する区間での飛行中の爆発と分析され、科学技術衛星を
目標軌道に乗せるという羅老号の任務失敗は明白、またその責任はロシア側にあるということになるが、責任問題については両国間の
話し合いが必要になると思われる。
一方、羅老号2回目の打ち上げは当初、9日に行われる予定だったが、打ち上げ3時間ほど前、発射台消火設備の誤作動により
打ち上げ運用が中断された。これについて、韓国航空宇宙研究院の李柱鎮(イ・ジュジン)院長は「前日に発生した消火液噴出問題が
エンジンに影響したものではないと判断される」と述べた。
写真=離陸当時の「羅老号」(共同取材団)=10日、高興(聯合ニュース)
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ソース(聨合ニュース) URLリンク(japanese.yonhapnews.co.kr)