10/05/17 15:56:05
平野博文官房長官は16日、政府が目指す米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の
鹿児島県・徳之島への訓練移転に賛成する島民ら14人と鹿児島市のホテルで面談した。
出席者によると、平野氏は活用を想定する徳之島空港(天城町)について
「干潟を埋め立てるか、周囲の住民に立ち退いてもらうかして拡張する」と述べた。
政府側が島民立ち退きの可能性に言及したのは初めて。
島民の多数を占める反対派が一層態度を硬化させそうだ。
面会したのは、地元の「米軍普天間基地誘致推進協議会」の会員など。
谷岡一会長(58)たちによると、
平野氏は「徳之島に訓練の一部を移転する。(九州各地の自衛隊基地などにも)ローテーションで分散移転する」と移設案を説明。
「島の3町長と再度会いたい。町長側に応じるよう働き掛けてほしい」と、重ねて受け入れに協力を求めた。
移設の見返りとなる振興策に関しては「悪いようにはしない」と述べたものの、具体策は提示しなかった。
会員たちは、経済振興を条件に移転の早期実現を求めた。
平野氏が住民立ち退きの可能性に触れたことについて、
大久幸助・天城町長は「移設の弊害が早くも表面化した。政府側と接触することはない」と反発。
徳之島空港の滑走路に隣接して住む店員前田美穂さん(34)は
「案の全体像が示されない中、不安は募るばかりだ」と話した。
平野氏は15日も移設反対派を含む島民や出身者約20人と同市で面談した。
ソース 西日本新聞 2010/05 /17
URLリンク(www.nishinippon.co.jp)