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琵琶湖の生態系を脅かしている外来魚・ブラックバスを食べて数を減らそうと、滋賀県庁食堂が2007年から
出していたブラックバス料理が、2月末で中止された。
仕入れ価格が上がったことが理由だが、頻繁に注文する人もいる“人気メニュー”だったため、県庁内からは
「特別な日だけでもいいから続けてほしい」と惜しむ声が上がっている。
県庁食堂では同年7月以降、ブラックバスを食材に使った料理を週替わりで続けてきた。これまで出された
メニューは、「バスのマカロニグラタン」「バスのこんぶ煮」「バスと枝豆のかき揚げ」など100以上に及ぶ。
値段も260~300円と低価格な上、栄養価も高く、一日10食以上売れており、嘉田由紀子知事も好んでよく
食べていたという。
一方、仕入れ業者(大津市)は毎週6キロのブラックバスを県庁食堂に納入していたが、同県守山市や大津市
北部まで出かけて確保していたため、輸送費が予想以上にかかり、採算が合わない状態が続いていたという。
業者の責任者(66)は「定置網で捕れたブラックバスは元々捨てられていた。捨てるくらいなら食べられないかと
思い、県庁食堂に持ち込んだのが始まりだったのだが……。商売なので、仕入れ値を上げないとやっていけなかった」
と打ち明ける。
毎週のようにメニューの考案に頭を悩ましていた県庁食堂の井上三郎支配人(66)は「仕入れ値が上がれば、
メニューの値段も上げなければならず、低価格を売りにしている食堂としては出せなかった。職員以外にも好評
だっただけに残念」と話している。
読売新聞 2010年3月12日07時32分
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▽ブラックバス料理の中止を告知する張り紙(画像)
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