10/02/15 13:08:40
★市場シェアや販売額の「数字」で、トヨタの苦境が浮き彫りに
トヨタ自動車 <7203>は12日(米国時間)、米国で販売するピックアップトラック「タコマ」について、
米国で約8000台、カナダで約1500台を追加リコール(回収・無償修理)すると発表した。
トヨタによると、リコールの理由は生産する過程で亀裂が入った部品が
前輪シャフトに使われている可能性があり、操縦不能になる恐れがあるためという。
トヨタのリコール問題が収束するどころか、拡大を続けている。
米国モルガン・スタンレーのアナリストは、「カローラ」や「プリウス」、「レクサスHS250h」、
「カムリ」など主力車種に対するリコールがトヨタにもたらす直接的な損失は18億ドルを超えると
予測しているほか、販売停止によって被った損失は7億ドルに達すると予測している。
また、英国バークレイキャピタルの最新報告によると、トヨタのリコール問題は
北米市場における自動車メーカーごとの市場シェアにも影響を及びしており、
GMは2.4%、フォードは1.6%、日産は1.1%、現代自動車は0.7%、それぞれ上昇したという。
また、BMWやアウディが1月の新車販売額が昨年同期比で増加したことを明らかにする一方で、
トヨタの1月の新車販売台数は米国で前年同月比15.8%減、カナダで14.8%減となった。
トヨタの販売台数が減少する一方で、ライバル企業が販売台数を伸ばしていることについて、
アナリストは、世界経済が回復にむかう中、消費者はトヨタではなく、
ライバル企業の車を選択していることが浮き彫りとなったと指摘している。(編集担当:及川源十郎)
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