10/02/13 09:39:20
★リコール逃れ“天下り”の影 トヨタ車、元当局者2人が調査終了に関与?
トヨタ自動車が米道路交通安全局(NHTSA)から採用した元当局者2人の働き掛けによって、
トヨタ車の意図しない加速をめぐる米調査4件以上が過去10年間に終了し、可能性のあった
リコール(無料の回収・修理)を免れたことが、裁判所や政府の記録で明らかになった。
裁判所資料によると、2002~03年モデルの「カムリ」や「ソラーラ」などを対象とする
調査の終了をNHTSAに働き掛けたのは、トヨタのワシントン事務所で規制問題担当の
バイスプレジデントを務めるクリストファー・ティント氏と同氏の部下のクリストファー・サントゥッチ氏。
ティント氏は1994年、サントゥッチ氏は2003年にそれぞれNHTSAから直接トヨタ入りした。
どの自動車メーカーにもNHTSA関連の問題の担当者がいるが、
そのポストに元NHTSA当局者を採用しているのは、主要メーカーではトヨタだけかもしれない。
米ゼネラル・モーターズ(GM)とフォード・モーター、クライスラー、ホンダの広報担当者らはそれぞれ、
車の不具合をめぐる対応でNHTSAを担当するNHTSA出身者はいないと説明している。
トヨタとNHTSAに強い結び付きがあった可能性は、同社の不具合の対応などへの批判を強めそうだ。
米議会では3つの委員会がリコール問題で公聴会を予定している。
ジョン・クレイブルック元NHTSA局長は「トヨタがNHTSAを欺いたか、NHTSAが自ら混乱したのか。
この問題をめぐってNHTSAには多くの火の粉が降りかかるだろう」と話す。
NHTSAの元当局者が調査終了を働き掛けた4件はいずれも電子制御スロットルシステムの
不具合が原因で意図しない加速が起きるとの苦情に関するものだった。
同社は同システムが問題だったとは認めていない。
ブルームバーグ・ニュースはトヨタの広報担当マーサ・ボス氏を通じて、ティント氏とサントゥッチ氏から
コメントを得ようとしたが、ボス氏は応じていない。同氏は「ティント、サントゥッチ両氏がしたことはすべて、
当局者や安全性の専門家に対する完全な情報開示や透明性、情報公開にかなうものだった」との
コメントを電子メールを通じて公表した。
訴訟の原告側の弁護士や消費者らにNHTSAなどからデータを集めて提供している
セーフティ・リサーチ・アンド・ストラテジーズ(マサチューセッツ州)によると、
トヨタ車の意図しない加速をめぐっては03年から10年にかけてNHTSAが8件の調査を開始。
3件がフロアマットのリコールにつながったが、5件は不具合の証拠がないとして調査終了となった。
このうち4件で、ティント、サントゥッチの両氏が、トヨタのNHTSA対応を担当したことが
当局の書類で示されている。(ブルームバーグ Jeff Green、Margaret Fisk)
サンケイビズ(Bloomberg) URLリンク(www.sankeibiz.jp)
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