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★参院選に“落選組” 自民、お寒いお家事情
自民党は昨年の衆院選で落選した前衆院議員数人を、夏の参院選で比例代表候補にする方向で調整を進めている。
野党転落で有力な比例候補の発掘に苦慮する執行部と、返り咲きの機会となる次期衆院選を待ち切れない
「落選組」の思惑が一致した格好。党幹部も「お寒いお家事情を反映している」と認めるこのくら替え作戦、
功を奏するかどうか…。 (城島建治)
公認が確実なのは小坂憲次元文部科学相(63)、有力視されているのは松浪健四郎氏(63)や、
片山さつき氏(50)、佐藤ゆかり氏(48)ら。知名度がある片山氏については東京選挙区での出馬も検討されている。
自民党は二〇〇七年の前回参院選で、三十五人の比例候補を擁立した。これに対して今回は、
十万単位の固定票を背に、比例代表に指定席を確保してきた日本歯科医師連盟や全国土地改良政治連盟といった
業界団体の推薦候補が出馬を辞退。候補者調整の遅れにつながり、公認内定は二十人にとどまっている。
党執行部は、最終的に比例候補を前回並みの三十五人程度まで積み上げるには、
衆院選の小選挙区で戦ってきた落選組の力に頼るべきだと判断。比例名簿全体の均衡を考慮し、
知名度や実績を基準に「集票が見込める数人」(幹部)に絞ることに傾いた。
同じ落選組でも、山崎拓元副総裁(73)や、〇七年の参院選で涙をのんだ片山虎之助元総務相(74)ら
七十歳定年制の内規に抵触するベテランについては、執行部は世代交代を優先して非公認を決断した。
中堅や若手なら世論の批判も少ないとの読みがあるが、片山虎氏を公認しなかったことに
猛反発した党参院側には「参院は衆院落選組の救済機関でない」(中堅)との不満もくすぶっている。
東京新聞 URLリンク(www.tokyo-np.co.jp)
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