10/02/08 00:40:39
【夫】こういった目線で見てくれば、政治も似ている。日本は、戦後、ほとんど自民党の一党政治が続いた。
それが、昨年の選挙でアメリカと同じ民主党政権が誕生した。戦後の日本経済の復興は、物を提供する
「企業」中心の時代だった。物が余剰となり、戦争もない時代となった今、社会の主役は、物作りの企業から、
生活者の「庶民」移っている。その時代変化の波に乗せた小沢「戦術」が、民主党政権を誕生させた。
この点はグローバル化に対応した腕前は立派だと思う。
【妻】 しかし、小沢さんは、古い、日本の伝統的な政治資金の臭いをプンプン、身につけたままだった。
【夫】 そうだね。政治資金のことでは、トヨタと同じように欠陥性が指摘される。
この点で今度の3者に共通していることがあるように思っている。
【妻】 なんですか。
【夫】 当事者と庶民・国民との間の『違和感』だろう。特に、トヨタのハイブリット車の
記者会見では、会社側から、「ハイブリットのブレーキは欠陥ではない。運転する人の違和感」という、
『違和感』という言葉を何度か使っていた。物作りの技術者の立場では、その通りかもしれない。
しかし、現在の庶民主役の時代においては、その『違和感』こそが重要だと思う。自民党が敗れたのも、
庶民の自民党政治に対する違和感を感じ取り、活かすことができなかったからだ。
【妻】 そうね。大相撲をプロスポーツのひとつと捉えていたと思われる朝青龍と、
日本の庶民が大相撲に対して持っている思いの間に『違和感』があったということでしょうね。
小沢さん問題もご本人と庶民の間には『違和感』があるでしょうね。
【夫】 ご本人は東京地検が不起訴にしたのだから、自分には政治資金問題の
霧は晴れたという思いだろう。しかし、「オザワイチローさん」という、ひとりの庶民に、
あんなにお金が集まるだろうか、という疑問はある。この点が庶民との間の一番の『違和感』だと思う。
7日の朝日新聞の世論調査では、小沢さんの説明に納得できないという人が、全体で66%、
民主党支持層の中からも80%に達している。このため、内閣不支持率は41%(発足時71%)へ低下して、
支持しない率が45%となって逆転してしまった。多くの民主党政治家が、「もう関係ない」と声高に叫ぶ姿は、
庶民の『違和感』をまったく感じ取っていない、としか思えない。自分たちは政治のプロだという
観客そっとのけの姿勢に見えて仕方ないんだ。われわれは、そんな政党を選んだのだろうかと情けなくなってしまう。
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