10/02/05 22:33:59
★トヨタ横山常務「ブレーキ利きます」 2010年2月5日(金) 09時15分
トヨタ自動車は4日、新型『プリウス』のブレーキが滑りやすい路面などで一時的に
制動力が落ちると指摘されている問題に関し、マスコミ向けの説明会を東京本社で行った。
出席した横山裕行常務役員は安全上の問題はないとの認識を示しつつも
「不安がるお客様がいることとは認識している」とし、すでに販売済みのユーザーにも
案内を早急に出す方針を示した。
説明会は2010年第3四半期決算の発表に続いて午後3時半から行なった。
横山常務は「昨年秋くらいから日本でも販売店を通じてお客様からの声が入っており、
対策を検討してきたところABS(アンチロックブレーキシステム)の制御に関するもだと分かった。
生産中のものについては1月末からコンピュータのソフトの変更を行った」と説明した。
横山常務は指摘されている現象について「(トヨタの)ハイブリッド車は回生ブレーキと
油圧ブレーキを併用しており、ABS作動時に油圧ブレーキに切り替わる時、
時差が生じ空走感が感じられる現象。ただブレーキを踏み増せばブレーキは利く」と説明し、
安全上の問題はないことを強調した。リコールの基準となる保安基準にも抵触していないとした。
ただ、報道を見て不安がるユーザーが増えていることから、すでに販売した顧客全てに
「何らかの形で改良をご案内できる方策を検討している」とし「迅速、的確、誠実に対応していく」と述べた。
Response URLリンク(response.jp)
★トヨタ、「プリウス」のブレーキ不具合はユーザーの期待値とのズレ
新車は1月から対策済み、それ以前の車両は何らかの対応を検討
トヨタ自動車は2月4日、3月期 第3四半期決算説明会を行ったが、その中で「プリウス」の
ユーザーからクレームが相次いでいる、ブレーキの不具合についての説明を行った。
トヨタで品質保証を担当している常務役員 横山裕行氏によれば、プリウスのブレーキは通常、
電気の回生を行うブレーキと、一般的なクルマでも使われる油圧ブレーキを併用しているが、
ABS作動時には100%油圧ブレーキによる制動に切り替わるため、その切り替わりに時間差が生じ、
空走感を感じるものだと言い、「ブレーキを踏み増してもらえれば、安全に止まることができる」と述べた。
2009年の秋口ころにそういった事例を販売店から聞き、12月に入って積雪があるころになって、
その声が増えたと言う。調査の結果、ABSの制御に関するものだと判明し、品質改良という観点から、
1月より新規生産車において、ABSのプログラムを変更し、より切り替わりのタイミングを早くしたと言う。
「私どもは、お客様の感覚と車両の挙動が少しずれていることによって、お客様が違和感を
感じられるという問題だと認識していた」と言い、一方で「なかには不安になった、
びっくりしたという声もあり、またさまざまな報道からこうした事象を経験していない利用者や、
新規購入を検討しているお客様にも不安を感じている方がいる」ことから、新車での改良を行ったとした。
ただし、対策以前に生産し、販売された車両はまだ対応していないと言い、なんらかの形で早急に
ご案内をさせていただきたいと述べた。
報道陣からは、具体的にどの程度制動距離が延びるのかといった質問が上がったが、
「(空走感を感じて)踏み増せばブレーキは効くもので、制動距離が延びるようなものではない」とした。
また、最長で1秒程度の空走すると言う声があるが、ロジック的にはもう少し短いとし、
「感覚的に1秒と言うことだろう」と述べた。
リコールの可能性について問われると、「何らかの形でお客様にご案内できるよう方策を検討しているので、
その手段についてはもう少し時間をいただきたい」とした。
なお、プリウスのブレーキ問題では、千葉県で接触事故が発生しているが、これについては
「警察とも協力して調査した結果、車両には不具合はなかった」と述べた。
また、プリウス以外にも「SAI」やレクサス「HS250h」といった同様のブレーキシステムを持った
ハイブリッド車が発売されているが、「プリウス以外ではそういった声は上がっていないが、
システムとしては非常に類似しているため、検証をしている」とした。
car watch URLリンク(car.watch.impress.co.jp)